小物類



琵琶袋

      さらに今回装束の製作で縫い物になれたということもあり、「唐の錦」といった
      風情の素敵な織物(正倉院の遺品にある錦です♪)を入手しましたので、
      以前製作した「月夜見の琵琶」をいれる琵琶袋を製作することにしました。
      おおまかな形はこれまたおなじみの(笑)正倉院に残されている「琵琶袋」を
      参考にしましたが、これは製作図面や説明も全くなくいろいろと考察してすべて
      自分流に製作しました。(出来たからよいもののなんとも無謀な試みをしました。(笑)




                    ←                
              
布の様子です。
















← 完成画像  (琵琶入り)

 もちろん、外側・内側などどこから見ても一切の
 縫い目が見えないように仕立てました。
 綺麗な琵琶型にするのもなかなか難しい作業
 でした〜。


 


   琵琶撥袋

      さらにオマケ(笑)として、
琵琶の袋とおそろいの錦で琵琶撥の袋も製作しました。





         









     
           


ジョク


      
今まで縫った物のあまり布(かなり多めに用意したので)で、製作した脇息(本来で言う
      挾軾ですが、便宜上脇息とします)の「軾」を作ってみました。
      いろいろなバリエーションのを用意しましたので、ご紹介します。
中宮内侍様にお話ししたところ、布地まで分けて頂きましたので、
      その布でも製作してみました。

     <挾軾写真類>

           

   


小物袋類

        さらに、あまった布でいろいろなものを入れる袋を製作しました。

       今までに製作したものや、今後製作する小物などを入れておくちょうどよい袋が
       以前から欲しいなと思っておりましたので、この際にとまとめていろいろ製作して
       みました。


以下説明

最左紫    「守り刀入れ」です。

中上薄緑   数珠入れの内袋です。(様々な国宝もそうですが、
         高価な(笑)ものはいくつもの袋に入れてしまいます(笑)

中下錦    数珠入れ外袋です。同様の袋を他に2つくらい作りました(笑)
最右紫    琵琶の交換用柱をいれています。これまた同様のものを
         3つくらい作りました。




                    

     左上錦  「 横笛入れ 」です。やや細めに作りました。
     左中紫    下紐で、装束する際等に便宜上止める 
              「織物の(笑)」紐です。

左最下薄緑    用途待ちの空きの袋です(笑)

   真中薄緑     写真を御覧になって分かりますように
                桧扇入れです。桧扇が少し出してあって
              見えるようになってます。
右中錦      同様に檜扇です。  
最右下紫        蝙蝠入れです。
    右上紫      用途待ちの小物入れです。




錦の太刀袋

錦の生地を使って、太刀用の袋を縫いました
ポイントは、出し入れする口の部分が少し側面も開くこと。
そして、組み紐を取り付ける部分がついていることです。

ちょっと平安時代とは趣が違うつくりではありますが、
太刀を入れるのに華やかでよいので掲載することにしました☆



生地は、小葵の紋様が色糸で織られている
錦地です。
糊がついていなくて、非常に柔らかく
光沢があって手触りのよい生地です♪

市販の太刀の袋を参考にしました。
裏地は反対色で、平安では非常によく
見られる色彩です。

口の部分が特徴です。


小物類 帯

   少し、帯などの小物が不足してきましたので、
   手持ちの織物の反物などを使って帯を縫いました♪
唐草紋です♪

少し長めに余っていた
ハギレ布ももったいないので
下帯にしました☆

今回製作の帯類です。





下襲や指貫(さしぬき)のあまり布も
捨ててしまうのはもったいないので、例によって袋物や
敷物などの小物入れを作りました♪
これが、結構便利に使えるんです(笑)




碁盤軾(ごばんのじょく)

碁盤を使わないときにかけておくカバーを大和錦で縫ってみました。
これで、碁盤を使わないときも美しい「宝物」みたいな雰囲気になりました。


綺麗な大和錦を使いました♪

同色系の裏地もつけました。


裁縫技術的に、すべて「くけて」縫いましたので
手間がかかりました・・・。


完成!!!


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