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琵琶を壁などに立てかけた時に、琵琶の底の部分が床に触れ、 その部分が傷みやすくなってしまいます。 これを防止するために、「落帯」という牛革が張ってあるのですが、 正倉院の琵琶の落帯にも極彩色の絵が描かれていました。 正倉院の琵琶の落帯は非常に傷んでいて元の絵がどのようなものであったかは かなりわかりづらい状態のようですが、 その他の正倉院の宝物の極彩色の絵などを参考に、 オリジナルで書いてみました。 まず、牛革を丹で染めていたようなので、地色だけでも いかに派手だったかがしのばれます♪ 後は唐草や華鳥を描いて彩色しました♪
(実は、この落帯はUPしない予定でしたので、写真を撮っていませんでした(苦笑)) 落帯は消耗品なので、 いちいち写真を撮っておかなくてもよいか・・・と怠けていたからです(笑) 琵琶をかき鳴らして遊んでいるうちに、いよいよ落帯が擦れてきたので やっぱり、一応画像として残しておこうという気分になり急遽UPすることに しました(笑)
これらの宝物は、使用目的で作られていないという説も目にしますが、 私の参考にした物は、明らかに使用目的で作られているものと思われます。 楽器と装飾、デザインは使用・不使用にかかわらず切ってもきれないものがあることは 現代の楽器においても同じことだと思われます。 |