玉の璽
                                                      

様々なものを製作するときに、古資料などを見ていると
それらには必ずといってよいほど朱色の印が押されています。
所有者の印であったり、公式な文章であることを示すための印であったりです。

そこで、ふと興味が湧いてしまいました(笑)
さらに、単純に「承香院」の公式文書であることを証明するための印が欲しい!
と思ってしまいました。
そこで即製作に入りました(笑)
せっかく石材を自ら刻んで製作したものなので
、承香院造物所製作物ということで
こちらに御紹介させていただきます。

まず、印材です。
白色の石に流れるような模様が
入った美しい感じのものを
見つけました。

ちなみに大きさは
5cm×5cm×高さ
くらいで、印材としては大きめ
だと思います。



奈良時代の御璽などを参考に文字の下書きを書き、
さらに石材に逆さ文字にして書きました。
ちゃんとした道具もなく製作したため
この工程はなかなか大変でした。
文字は
「承香院璽」です。

あとは、ひたすら彫るだけです・・・。
市販の彫刻刀一本で彫りました。
そして、完成!!


朱肉をつける面です。
文字が細かかったので
思っていたより大変でした・・・


掘り込みが浅すぎると、朱肉をギュっとつけたときに、
文字以外の部分にも朱肉がついてしまいます。
したがって深めに掘ろうと心がけたのですが、
思わず「ガリッ!」といってしまいそうで恐ろしかったので
少し遠慮がちな深さです(笑)



早速、押してみました。
上手くいってよかったです♪

これからは、承香院より発せられる公式な書面は
この「承香院璽」が押されることになります♪