琵琶捍撥絵



夜見の琵琶(造物所にアップ)で琵琶の銘にもなっています、
琵琶の捍撥(ピックガードの部分)の絵を、右近中将にお願いして描いていただきました。


この絵は、正倉院に残っている琵琶で、
今回の琵琶製作でモチーフにした琵琶の捍撥に描かれているものを
参考にして、オリジナルのものにしました。
もともとは「ゾウ」が描かれたりと、少々異国の色が強く出ていましたので、
やはり、装飾は「自分の好み」でいかなかければ、平安貴族に笑われてしまいます(笑)

そこで、ゾウのかわりにこの国の人物を二人描き、それぞれ楽器の演奏を楽しんでいるという設定にしました。
もちろん、月をながら。そして、雁の連なる様子などをより強く描くなど国風のイメージに努めました。
っと言いましても、私自身は、右近中将に横からああだこうだと注文をつけただけですが・・・。
右近中将の君、本当にありがとうございました。


まずは、色をつける前の「下絵」です。


「革」という素材に描いたのは、右近中将も初めて
とのことで苦労されたようです。
本当にありがとうございました。




参考にした絵は外国風情が強かったので、
この国風に改め、人物を二人描き
音楽を楽しんでいる様子にしました。

所々彩色も少し進めました。




そして、彩色を加え
琵琶に貼って完成です!

彩色をしてからの写真はちょっと行方不明なので、
見つかり次第、こちらと置き換えします。
とりあえずは、完成した琵琶の拡大部分写真でお許しくだされ。






               




琵琶撥絵





琵琶の製作にあわせて、正倉院に残る琵琶の撥と同寸の撥を三つ作りました。
二つに絵を入れ
そして、ひとつを人にプレゼントしました。

今回も右近中将にお願いをしました。
実は、私は絵は心から苦手なのです・・・。見るのはカナリ好きなのですが(苦笑)

絵は、正倉院に残る撥の絵を参考に、これまた好みのようにアレンジしました。


裏表にそれぞれ絵がありますので、
画面としては4面の絵があります。

  



ちなみに、画像ではわかりにくいですが、
金銀絵です〜。




実際にっ使っているので、
少しづつスリ減ってきてしまいます(泣)
しかし、それらは使ってこそ意味をなすと
考えますので、「閲覧用」ではなく「実用品」として
生きた使い方をすべく、しかし、もったいないという
気持ちが捨てられません・・・(笑)